研究発表優秀賞
一覧はこちら受賞者支援 成果報告
2019年年会研究発表優秀賞受賞者
【第50回受賞者】
藤田 和果奈(東北大学大学院理学 研究科 D3)
1. 支援内容:AGU Fall Meeting 2019 の参加登録費
2. 場所:サンフランシスコ
3. 日程:2019年12月9日-13日
内容詳細:
2019年12月9日から13日にかけてアメリカ・サンフランシスコで開催されたAGU Fall Meeting 2019に参加しました。セッション名、”Integrated Approaches to Understand and Upscale Flow Behavior from the Pore to Continuum Scale in Granular and Consolidated Media” でポスター発表を行い、多結晶体岩石中の流路の連結性が岩石の浸透率与える影響などについて有意義な議論をすることができ、貴重な体験となりました。また、AGUはセッションの種類が豊富であるだけでなく、国内ではなかなか出会えない私自身の研究と似たアプローチの発表が多かったため、浸透率の計算結果のスケール依存性などについて今後の研究を進める上で重要なヒントを得ることができました。さらに最新の研究の動向や、どの研究者が現在どのようなことに取り組んでいるのかについて、ポスター発表や口頭発表を通じて情報収集することができました。このような発表機会を支援していただいた日本鉱物科学会・海外渡航支援制度の関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
2018年年会研究発表優秀賞受賞者
【第49回受賞者】
萩原 雄貴(北海道大学大学院理学院 M2)
1. 支援内容: 3rd Korea–Japan Joint Workshop on Isotope–Ratio Mass Spectroscopy 学会発表参加旅費
2. 場所: 韓国・大田
3. 日程: 2018年11月7日-10日
内容詳細:
2018年11月7~10日に韓国・大田で開催された3rd Korea–Japan Joint Workshop on Isotope–Ratio Mass Spectroscopy に参加した。私はこのワークショップで“Carbon and oxygen isotope measurement of an individual fluid inclusion by Raman spectroscopy at high temperature and pressure”というタイトルで口頭発表を行い,様々な温度圧力条件下でのラマン分光法を用いたCO2流体の同位体測定精度と確度を議論した。会期中は地球科学に関する発表だけではなく,分析装置そのものの発表も多く行われ同位体に関する最先端の様々なトピックに触れることができ非常に有意義であった。このような貴重な発表機会を支援していただいた日本鉱物科学会・海外渡航支援制度の関係者の皆様に厚く御礼申し上げる。
2017年年会研究発表優秀賞受賞者
【第43回受賞者】
柿澤 翔 (愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター D3 )
1. 支援内容: XXII Meeting of the International Mineralogical Association学会発表参加旅費
2. 場所: メルボルン(オーストラリア)
3. 日程: 2018年8月11日-19日
内容詳細:
2018年8月13日-17日にオーストラリア・メルボルンにて開催された国際学会“ XXII Meeting of the International Mineralogical Association(IMA2018)”に参加した。この国際学会では、Unseen but integral to the Earth’s interior: How minerals determine properties and processesというセッションにて“Effect of water on Al-bearing hydrous bridgmanite”というタイトルで口頭発表を行った。下部マントルの主要鉱物であるブリッジマナイトに水がアルミニウムと共に固溶することが近年わかってきた。その水がブリッジマナイトの圧縮特性にどのような影響を与え、その圧縮特性からポストペロブスカイト相転移圧力への水の影響を議論した。開催期間中は、IMAということもあり私の専門外のマニアックな発表を聞くことができ、非常に貴重な体験をすることができた。このような貴重な発表機会を支援していただいた日本鉱物科学会・海外渡航支援制度の関係者の皆様に厚く御礼申し上げる。
2016年年会研究発表優秀賞受賞者
【第40回受賞者】
木村 皐史(東京大学大学院理学系研究科 M2 )
1.支援内容: International Winter School: Melting and fluid/melt-rock reactions in the mantle への参加旅費
2. 場所: パビア(イタリア)
3. 日程: 2017 年2 月13−17 日
内容詳細:
2017 年2 月にイタリアのパビアで開催されたInternational Winter School, Melting and fluid/melt-rock reactions in the mantle に参加した。スクールでは様々な国のPh.D.学生らと寝食を共にしながら、マントル岩石学、地球化学等に関して基礎から最新の研究成果までの講義を受けた。また講義後にはポスターセッションが行われた。私は、島弧オフィオライトから制約できる上部マントルの熱史に関してポスター発表を行った。
自身とって初の国際舞台であったため序盤は怖じ気づいたが、恥をかく覚悟が固まって以降は恐怖が消え、最終的に様々な国の研究者と議論し交流を深めることができた。また同世代の友人・ライバルもできた。この経験は私の国際性に関する姿勢を大いに刺激した。博士課程進学後もさらに研究に精進したい。スクールを紹介してくださった金沢大学の森下先生、海外渡航支援制度関係者の皆様に厚く御礼申し上げる。
【第38回受賞者】
菊池 亮佑(東京大学大学院理学系研究科 D2)
1.支援内容:16th International Clay Conference 学会発表旅費
2.場所:グラナダ
3.日程:2017 年7 月17 日―21 日
内容詳細:
スペインのグラナダにて開催された国際学会”16th International Clay Conference”のClay Minerals in Sediments: Paleoenvironment; Geodynamic Evolution and Sedimentary Basins のセッションにてMineralogy and chemistry of biotite in the weathering profile of granitic rocks in the eastern part of Fukushima Prefecture, Japan という題目で口頭発表を行いました。この国際学会では自分の博士研究のテーマである花崗岩風化帯中の黒雲母の風化に関して、特にバーミキュライト化と層電荷の空間的関係に焦点を絞って発表しました。開催期間中は地球科学に留まらず、材料科学・計算科学を含めた他分野の粘土鉱物に関する最新の成果を知ることができ、非常に充実した5 日間でした。X 線回折や電子顕微鏡法など従来の分析手法にもまだまだ発展の余地を感じましたし、新しい分析方法に関する知識や今後の実験のアイデアを得ることができました。同時に、日本国内における粘土鉱物科学をより盛り上げていく必要性を再確認しました。このような貴重な発表機会を支援して頂いた日本鉱物科学会、並びに研究をご指導頂いた先生方に厚く御礼申し上げます。
2015年年会研究発表優秀賞受賞者
【第35回受賞者】
伊神 洋平(京都大学大学院理学研究科 D3)
1. 支援内容:ゴールドシュミット会議2016 学会発表参加費
2. 場所:パシフィコ横浜
3. 日程:2016 年6 月27 日
内容詳細:
Mineralogy and Mineral Physics のセッションにて,Mullitization from sillimanite by synchrotron X-ray diffraction experiment and TEM observation というタイトルでポスター発表を行った。
地球化学系,国際学会への参加であったため,普段はあまり顔を合わせない研究者と交流することができた。2 時間のポスター発表時間中,あまり途切れることなく様々な研究者が立ち寄ってくれ,説明・議論を行うことができた。さらに,発表時間以外にもポスターに関して議論する機会もあり,多くの大学・分野の研究者に自分の研究内容を伝えることができたように思う。また,自身の研究で透過型電子顕微鏡を用いていることもあり,透過型電子顕微鏡を用いている研究者が声をかけてくれることが多かった。同様の手法を用いていることで深く議論することのできる相手を増やすことができたように思う。
もちろん,他の研究者の発表内容を聞いて,新たな知識やアイデアを得ることもできた。今回の経験を活かしてさらに研究を進めていきたい。
【第34回受賞者】
中村 佳博(新潟大学自然科学研究科D3)
1. 支援内容:AGU fall meeting 2015 学会発表旅費
2. 場所:サンフランシスコ
3. 日程:2015 年12 月14 日~18 日
内容詳細:
2015 年12 月14~18 日にアメリカ・サンフランシスコにて開催された国際学会” AGU fall meeting 2015”に参加しました。この国際学会では,自分の博士研究テーマである炭質物の結晶構造進化における反応速度論に関して研究成果をポスター発表しました。開催期間中にはモスコーニセンターにて地球物理学・地震学・地球化学などの多岐にわたる最新の研究成果を傍聴し非常に刺激的な1 週間を過ごすことができました。特に自分の研究にも関連する炭質物研究が多く発表されており,様々な国の研究者と研究に関して議論することができました。博士課程2 年の冬にこのような国際学会での発表機会と学会参加ができたことは,博士過程後の進路や研究方針を考える上で非常に重要な経験となりました。このような発表機会を支援していただいた日本鉱物科学会に感謝を申し上げるとともに,海外渡航支援制度に携わって頂きました多くに先生方に厚く御礼申し上げます。