「ミネラル・オブ・ザ・イヤー2024」に“宮脇石”が選出
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福島県水晶山から発見された日本産の新鉱物「宮脇石(Miyawakiite-(Y))」が2024年の「ミネラル・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。「ミネラル・オブ・ザ・イヤー」は、国際鉱物学連合(IMA)が鉱物科学の振興を目的として、その年に記載された新鉱物の中から最も注目すべき1種を選ぶ制度で、2014年に創設されて以来、2024年で第11回を迎えます。日本から発見された新鉱物が「ミネラル・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるのは、今回が初めてです。
選考は以下の4つの観点に基づいて行われます:

① 結晶の美しさや形態のすばらしさ
② 前例のない結晶構造
③ 珍しい元素の組み合わせ
④ 鉱物学や地球科学全体における意義
宮脇石は国立科学博物館の宮脇律郎博士にちなんで命名された新鉱物であり、ユニークな理想化学組成「□Y4Fe2(Si8O20)(CO3)4(H2O)3」を有し、「前例のない結晶構造」を特徴としています。
宮脇石の記載論文は、日本鉱物科学会が発行する英文誌Journal of Mineralogical and Petrological Sciencesに掲載されています。論文はこちら
記載論文の筆頭著者による解説記事、所属機関からの発表も以下に掲載されています。
・解説記事
・物性研ニュース
IMAの公式解説ページ(英語)
(*新鉱物の承認に関する論文発表やプレスリリースなどありましたら、鉱物科学会広報kouhou.jams@gmail.comまでお知らせください。学会HPに掲載します。)