新鉱物・堀石(Horiite) 堀秀道名誉会員にちなみ命名
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愛知県田口鉱山から発見された堀石(学名:Horiite)が、国際鉱物学連合の新鉱物・命名・分類委員会により、2025年7月に新種(新鉱物)として正式に承認されました。その記載論文は、日本鉱物科学会が発行する英文誌Journal of Mineralogical and Petrological Sciencesに掲載され、2026年6月16日(午前0時)に出版されました。

堀石は、理想化学組成Ba2Mn2Mn4Ti2(Si2O7)2(PO4)2O2(OH)2で表される新鉱物で、その結晶構造は、部分的にはセイドゼライト石超族に該当する特徴を持ちますが、結晶構造全体としてみると、既知の鉱物や合成物質に同じものはありません。この発見は、新たな鉱物種の追加にとどまらず、結晶構造の多様性にも新たな実例を加えるものであり、鉱物学および結晶化学の発展に寄与する成果といえます。

堀石の名称は、日本の鉱物学の発展と普及に尽力した故・堀秀道博士(1934–2019)への献名によるものです。堀博士はキエフ大学およびモスクワ大学への留学を経て鉱物学を修めました。これまでに5種の新鉱物の発見に携わり、新鉱物・欽一石の発見では櫻井賞を受賞しています。また、新鉱物研究の成果によって東北大学から理学博士号を授与されました。研究者として業績を上げる一方で、「石の鑑定士」としてテレビや各種メディアに多数出演し、鉱物の魅力を広く社会へ伝える活動にも力を注ぎました。このように研究と普及啓発の両面から日本の鉱物学を支えた功績をもって、堀博士は日本鉱物科学会の名誉会員にも選出されています。
なお、2026年9月26日(土)に開催される日本鉱物科学会年会の一般普及講演会では、「新鉱物」をテーマとした講演が予定されており、その中で堀石についても紹介される予定です。
講演の詳細および参加方法については、後日、日本鉱物科学会の年会ウェブサイトにて公表されます。多くの方々のご参加をお待ちしております。
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