ローソン石の脱水融解とエクロジャイト捕獲岩の上昇過程に関するプレスリリース
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辻森 樹会員(東北大学)、福島 諒会員(海洋研究開発機構)、井上 紗綾子会員(愛媛大学)らによる、ローソン石の脱水融解とエクロジャイト捕獲岩の上昇過程に関する研究成果がプレスリリースされました。
プレスリリース概要
米国コロラド高原のナバホ火山地域に産するエクロジャイト捕獲岩から、地球深部へ水を運ぶ鉱物であるローソン石の脱水融解を示す痕跡を見いだした。透過型電子顕微鏡(TEM)などによる観察で、ローソン石仮像やオンファス輝石の内部に、岩石の一部が溶けて急冷したことを示す微細組織を確認した。結晶構造解析や熱力学計算を組み合わせた結果、エクロジャイトが形成後に800℃を超える急加熱を受けたことが示された。研究チームは、沈み込んだプレートの断片が、まずマグマに取り込まれて加熱・部分融解し、地下約60 kmより浅い場所で冷却した後、爆発的な過程で地表へ到達したという二段階の上昇過程を提案した。本研究は、鉱物の微細な組織から、地下深部での短時間の加熱と物質移動を復元できることを示している。
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論文は Journal of Petrology に掲載され、Editor’s Choiceに選定されました。
Fukushima et al. (2026) Melting of a lawsonite eclogite xenolith in the Colorado Plateau: Micropetrological constraints on the Oligocene thermal pulse, Journal of Petrology, 67(10), egag092.