声明文
一覧はこちら一般社団法人日本鉱物科学会 声明
小惑星探査機「はやぶさ2」の再突入カプセル地球帰還に関する声明文
2020年12月14日 一般社団法人日本鉱物科学会
小惑星探査機「はやぶさ2」から分離された再突入カプセルが2020年12月6日に、 オーストラリア・ウーメラの砂漠に無事に帰還し回収されました。カプセルには、 探査対象天体である小惑星リュウグウ(162173 Ryugu)の砂が入っていることが期待されます。「はやぶさ2」による地球とリュウグウの往復と再突入カプセルの回収成功は、プロジェクトチームによる長年の周到な準備と弛まない努力の結果であり、 日本の小天体探査技術が世界をリードしていることをあらためて示しております。 一般社団法人日本鉱物科学会は、今回の成功に対して、関係者各位に敬意を表するとともに、心からお祝い申し上げます。
「はやぶさ2」は、C型小惑星であるリュウグウに2018年6月に到着、最初にリュウグウがそろばん玉のような形状を持っていることを示し、皆を驚かせました。そして、岩塊の集合体からなる非常に黒い天体であることを示しました。そして、リュウグウの表面には少量の含水鉱物が存在していることを示しました。また、リュウグウの 表面に存在する岩塊は,C型小惑星由来であると考えられている隕石よりもずっと 多孔質であるという興味深い結果を得ました。今回の成功によって、このようなリュウグウの試料を我々人類は手にすることになりました。それらを分析することで、 地球の生命の元になった水や有機物がどのようにして形成され、進化したのかといった謎に迫ることができると期待されます。本学会会員は少なからず「はやぶさ2」 計画に携わっており、リュウグウ探査や、地球帰還後の試料分析に様々な鉱物科学的側面から貢献すべく活動しております。これらの活動を通して、惑星科学に新しい 知見が加わり、自然科学のみならず人類の知の探求に資することができるよう、本 学会としても協力を行なっていく所存であります。
「はやぶさ」と「はやぶさ2」に引き続き、火星衛星からのサンプルリターンをめざすMMXが進められております。今後、さらに各種の天体からのサンプルリターン探査が実施され、地球や生命の材料物質の起源や進化の解明がますます進むことを期待しております。本学会としても各種の太陽系天体からのサンプルリターンによる研究の推進に最大限の貢献を行なっていく所存です。
「はやぶさ2 サンプリングカプセルの地球帰還」YouTube動画
行政刷新会議の事業仕分け結果について日本学術会議
行政刷新会議の事業仕分け結果について日本学術会議IMA(国際鉱物学連合)分科会意見→PDFファイル
小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星リュウグウ到達成功に関する声明文
小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星リュウグウ到達成功に関する声明文 ⇒PDFファイル
宇宙航空研究開発機構の「はやぶさ2」計画に関する緊急メッセージ
宇宙航空研究開発機構の「はやぶさ2」計画に関する緊急メッセージ → PDFファイル送付先:内閣総理大臣 野田佳彦 様 文部科学大臣 中川正春 様 宇宙開発担当大臣 古川元久 様 JAXA理事長 立川敬二 様
小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還を祝しての声明文
小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還を祝しての声明文→ PDFファイル送付先:宇宙開発研究機構 立川敬二理事長 殿 宇宙科学研究所 小野田淳次郎所長 殿 同 宇宙航行システム系 川口淳一郎教授 殿
行政刷新会議の事業仕分け結果についての意見書
行政刷新会議の事業仕分け結果についての意見書→PDFファイル
「はやぶさ2」拡大ミッションについての声明文
「はやぶさ2」拡大ミッションについての声明文→PDFファイル 送付先: 宇宙航空研究開発機構 理事長 立川 敬二 様
宇宙基本計画策定に係わる要望書
宇宙基本計画策定に係わる要望書→PDFファイル 送付先: 内閣官房 宇宙開発戦略本部長 殿 宇宙開発戦略本部、宇宙開発戦略専門調査会 殿 宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長 立川敬二 殿 文部科学大臣 塩谷 立 殿 宇宙開発担当大臣 野田聖子 殿
宇宙航空研究開発機構の「はやぶさ2」計画に関する声明文
宇宙航空研究開発機構の「はやぶさ2」計画に関する声明文→ PDFファイル 送付先: 宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長 立川敬二 殿 文部科学大臣 塩谷 立 殿 宇宙開発担当大臣 野田聖子 殿